ドライアイは涙不足!? 大切な瞳を守るには
目の表面には常に“涙”が分泌されていることをご存知ですか?
目から涙があふれてこないのは、その量が少ないために、自然と鼻涙管を通って鼻のほうへ抜けているからです。
つくられた涙は約10%が蒸発して、残りの約90%はこのように鼻のほうへ流れていくと言われています。
そもそも、涙はいったい何のためにあるの?
●涙の最大の目的は、目を乾燥から守ること
涙は目の外側から、ムチン層・水層・油層の3層からできており、目の表面を覆っています。
油層が一番外側にあるため、目は乾燥せずに、常にみずみずしく保たれているのです。
私たちが無意識に行っている“瞬き”によって、涙を目の表面に均一にいきわたらせます。
乾燥したところに長時間いると、普段よりも多く瞬きをしていた、という経験はありませんか?
これは涙が蒸発して乾燥してしまう目を守るために、涙が分泌され、それを目の表面全体にいきわたらせるためです。
●もうひとつの涙の役割は、目に異物が入るのを防ぐこと。
目にゴミやアレルギー物質(花粉など)が入ると、普段よりもたくさん涙が出て、目の表面を洗い流そうとします。
花粉症のときにボロボロと涙が出るのは、このためです。
●涙が足りなくなると、
最近、「ドライアイ」という言葉をよく聞きますね。
これは乾燥性角膜炎とも言われ、涙不足が原因で起こる目の表面(角膜)の炎症です。
●目が乾燥する主な原因は3つ。
[1]長時間コンタクトレンズをつけていると、目の表面に涙がいきわたりにくくなるため
[2]長時間パソコンなどのモニターを集中して見ていると、無意識に瞬きをするのを忘れてしまうため
[3]空調がよく効いた室内にいると、目に直接風が当たるため
目が乾燥した状態が続くと、ゴロゴロとした違和感やかゆみを感じたり、コンタクトレンズをつけている場合には目に傷がつきやすくなってしまうので、注意が必要です。
◆アクアビジョンからアドバイス◆
涙は、目にとっては大事なバリアです。
意識的に瞬きしたり目を休めるなどして、目の乾燥を防ぐようにしましょう。
特にコンタクトをしている時の乾燥防止には「コンタクトレンズ装着薬」の使用や点眼がお勧めです。